久留米市美術館の所蔵作品を中心として、九州ゆかりの洋画家たちの作品を新たな切り口で紹介する「久留米市美術館のコレクションing」展。第3弾となる今回は、制作時の画家の年齢に注目します。
20代の青木繁の勢いのある筆致のスケッチから、80代の坂本繁二郎の静謐な静物画まで、物心ついた時から絵が好きだった少年たちが「絵かきになりたい!」と志を立て、それぞれに多様な画家人生を歩んでいった様を、新収蔵作品を含む約120点の作品により概観します。
画家たちの各世代の作品を、自分や身近な人の年齢と重ねて見ていくことで、きっと作品と画家をより身近に感じていただく機会となることでしょう。個性ゆたかな絵かきたちによる、その時々の生が刻まれた作品の数々をぜひ、ご覧ください。
*6月7日(日)までの開催と、会期を変更しております。
明治時代の少年たちも親しんだであろう、論語の「吾十有五にして学に志し 三十にして立ち 四十にして惑わず…」という言葉をもとにした6つの章立てによって、作品が描かれた当時の画家の年齢順に、10代から80代までの作品を紹介します。
本展で紹介する画家たちの多くは、10代で「絵かきになりたい!」という自らの中から湧き出る思いを自覚し、画家の道に進むことを決意しています。そして上京や海外留学などを経験して見聞を広めながら、自らの芸術の研究に邁進していきました。こうした画家人生のあゆみが、各世代の作品にも反映されていく様子をご覧ください。
各章には、画家という仕事への思いがあふれる、あるいはその世代を象徴するような画家たちの言葉を、作品とあわせてパネルで紹介します。20代で夭折した青木繁、80代までひたむきに制作を続けた坂本繁二郎らの言葉には、それぞれの生涯を貫く制作態度が表れています。
個人 | 団体 | |
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一般 | 500円 | 400円 |
シニア・大学生 | 300円 | 200円 |
高校生以下 | 無料 | 無料 |