展覧会

2019年度 展覧会スケジュール

  • 没後50年 坂本繁二郎展

    没後50年 坂本繁二郎展2019.04.06(土) - 2019.06.09(日)

    坂本繁二郎(1882-1969)は、福岡県久留米市に生まれ、ヨーロッパ留学から帰国後は久留米近郊の八女市を制作の地に選び、その地で生涯を終えました。坂本が描く作品のテーマは、ヨーロッパ留学までは牛を、帰国後は馬を、戦後は身の回りの静物、なかでも能面を、最晩年は月と、ゆるやかに変化しました。没後50年を記念した本展では、坂本が生涯描きつづけた静物画にとくに注目し、彼の絵画が成熟していく過程を人生の歩みとともに明らかにしていきます。同郷の親友でありライバルでもあった青木繁(1882-1911)との関係も紹介します。

  • ラファエル前派の軌跡 —ターナー、ラスキンからロセッティ、バーン=ジョーンズ、モリスまで

    ラファエル前派の軌跡 —ターナー、ラスキンからロセッティ、バーン=ジョーンズ、モリスまで2019.06.20(木) - 2019.09.08(日)

    「皆が分かち合えない芸術に何の意味があろう」。イギリスの美術評論家ジョン・ラスキン(1819-1900)の信念は、風景画を刷新したターナーや、旧来のアカデミズムからはずれた若い芸術家たちを擁護し、さらに、世界規模で広がるアーツ&クラフツ運動の芽生えを促しました。本展では、ラスキンをめぐるロセッティ、ミレイ、バーン=ジョーンズ、ウィリアム・モリスらの絵画や貴重な書籍、家具、ステンドグラス、タペストリーなど約150点により、「ラファエル前派」の誕生から共同作業、交友、その展開へと至る流れを一望のもとにたどります。

  • ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展

    ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展2019.08.06(火)-2019.09.08(日)

    • 1階ギャラリー(本館)

    亀山達矢と中川敦子による2人組ユニットtupera tupera。彼らは、絵本やイラストレーションをはじめ、アニメーションや舞台美術、そして、久留米シティプラザで「カタチの森」の空間デザインを手がけるなど、さまざまな分野で幅広く活躍するアーティストです。紙を切って貼り、さまざまな色と形で彩られるその作品は、高いデザイン性を持ちながらもユーモアに溢れ、多くの人を魅了しています。初めての大規模な展覧会となる本展では、代表作である絵本の原画を中心に、立体やイラストレーション、映像作品など彼らの多彩な活動を紹介します。

  • タータン 伝統と革新のデザイン

    タータン 伝統と革新のデザイン2019.09.21(土)−2019.11.04(月・振)

    タータンはスコットランド北西部で発展した織物です。その普遍的なデザインは、ファッションにかぎらず、日用雑貨や室内装飾などでも幅広く親しまれていますが、タータンそのものについてはあまり知られていません。本展では、これまで日本ではあまり目にすることがなかった様々なタータン生地約100点をはじめ、19世紀前半にエディンバラで活躍した諷刺画家ジョン・ケイ(1742-1826)の作品など、タータンにまつわる美術作品や資料を通じてその歴史や社会的、文化的背景をご紹介し、様々な視点からタータンがもつ意味や魅力をさぐります。

     ロイヤル・ステュワート(モダン)
  • 熊谷守一 いのちを見つめて

    熊谷守一 いのちを見つめて2019.11.16(土)-2020.01.13(月・祝)

    熊谷守一(1880-1977)は、岐阜の裕福な家庭に生まれました。画家を志して1900年に東京美術学校へ入学。黒田清輝らに指導を受けながら、同級生の青木繁とも親交を結びました。ここからはじまる70年以上に及ぶ画業の中で、守一の画風は常にゆるやかな変化を続け、フラットな色面と明確な輪郭線による、いわゆる「モリカズ様式」が完成したのは、70歳を超えてからのことでした。今回の展覧会では、初期から晩年まで守一の画業の全貌をたどるとともに、花や虫などの愛らしい作品を通して、小さないのちをみつめる画家の眼差しとその造形性に迫ります。

  • 日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ショパン—200年の肖像

    日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ショパン—200年の肖像2020.02.01(土)-2020.03.22(日)

    繊細な調べで知られる作曲家フリデリク・ショパン(1810-1849)。故郷ポーランドからパリへ。「ピアノの詩人」の短く燃えた生涯と音楽は、長く人々に愛されてきました。本展では、日本初公開の自筆稿を含む貴重な資料や、絵画、彫刻、写真、書籍など約250点を展示。ワルシャワの国立ショパン研究所附属ショパン博物館が保管している手書きの楽譜や手紙からは、今もその息づかいが聞こえてきそうです。ショパン・コンクールや、関連するアニメーションの紹介、実際の演奏など多面的なアプローチで、丸ごと「ショパンを体感」できる展覧会です。

    フレデリク・ショパン《自筆稿:エチュード ヘ長調 作品10−8》 1833年以前 国立ショパン研究所附属ショパン博物館・ワルシャワ(ポーランド)
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