2016 年 11 月に開館した久留米市美術館は、早くも 1 周年を迎えることとなりました。1 つの節目となる今回の展覧会では、九州・鹿児島出身の洋画家東郷青児(1897-1978)を紹介します。東郷の生誕 120 年を記念する本展では、初期の前衛的な作品から 1950 年代末に確立したと考えられる甘美で抒情的な「東郷様式」に至る軌跡を4つの章立 てでたどります。《サルタンバンク》などの代表作に加え、これまで紹介される機会が少なかった藤田嗣治と競作した壁画、 83 年ぶりの公開となる久留米市美術館の新収蔵品《扇》など約 60 点の作品と、彼が手がけた装丁本などの資料から、東郷の抒情と美のひみつをひもときます。
■「生誕120年 東郷青児展」公式HP
未来派やキュビスムの影響を感じさせる《パラソルさせる女》で日本最初期の前衛画家として画壇デビューを飾った東郷。ヨーロッパへの留学をきっかけに体得した、ノスタルジックな画風の《サルタンバンク》など、「東郷美人」以前の東郷青児を紹介します。
フランス仕込みのセンスをいかした装丁や広告などのデザイン、百貨店で藤田嗣治と競作した壁画などに目を配りながら、これまで紹介されることの少なかった1930〜40年代の仕事にもスポットを当てます。
よく知られる甘美で抒情的な「東郷美人」の作品はもちろんのこと、温泉を飾ったモザイクタイルを再現した作品や個人宅に贈った小品など、「東郷様式」と呼ばれるスタイルが確立する過程を様々なバリエーションの女性像でたどります。
今回のチラシは、東郷が装丁の仕事を手がけたことに関連させて、単行書もしくは文庫版サイズのブックカバーとして使えるようにデザインし、用紙にもこだわっておりますので、ぜひ手にとって確かめてみてください。
なお、twitterやinstagramに「#東郷青児展」をつけてSNSに投稿していただくと、ランダムで公式アカウントがリツイートします。
個人 | 団体 | |
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一般 | 1,000円 | 800円 |
シニア(65歳以上) | 700円 | 500円 |
大高生 | 500円 | 300円 |
中学生以下 | 無料 | 無料 |
前売り (Pコード768-205/Lコード86084) | 600円 |