久留米市美術館について

久留米市美術館 外観

沿革(石橋美術館から久留米市美術館へ)

久留米市美術館の前身である石橋美術館は、株式会社ブリヂストン創業者・石橋正二郎氏が、郷里久留米市に建設寄贈した石橋文化センターの中核施設として、1956年4月26日に開館しました。美術館の運営は、開館当初、石橋文化センターと同様、久留米文化振興会が行っていましたが、久留米市の要請により、1977年4月からは財団法人石橋財団(現在は公益財団法人)が担ってきました。
石橋美術館別館は、石橋財団コレクションのうち東洋美術を展示するための施設として、正二郎氏の長男、幹一郎氏によって久留米市に建設寄贈され、1996年10月17日に開館しました。石橋文化センター開園60周年を機に、2016年10月1日より、石橋美術館の運営を久留米市が引き継ぎ、石橋美術館は久留米市美術館として、石橋美術館別館は石橋正二郎記念館として再スタートし、同年11月19日に開館しました。

旧・石橋美術館年表 (石橋財団のWebサイトへ)

旧・石橋美術館展覧会一覧

ビジョン(目指す美術館のイメージ)

とき・ひと・美をむすぶ美術館

ビジョンには、美術館が「とき」「ひと」「美」をむすび(結び)、久留米市の文化芸術の発信・創造の拠点として発展していくように、という願いを込めています。

「とき」をむすぶ

石橋正二郎名誉市民の想いと前身の石橋美術館の60年の歴史と伝統、さらには、青木繁や坂本繁二郎などのすぐれた先達 を育んだ久留米市の芸術的土壌を今後も世代を超えて受け継いでいくということを、意味しています。

「ひと」をむすぶ

美術館に子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人々が集い、美術を通して、さまざまな出会いや交流が生まれること、豊かな心や創造性が育まれることを、意味しています。

「美」をむすぶ

久留米にゆかりのある作家を中心として、九州全域へ目を向けた美術作品を収集・展示し、郷土の魅力と誇りを将来にわたって伝えていくことを、意味しています。

コンセプト(美術館運営方針)

1)郷土の歴史をふまえた特徴あるコレクション形成

近代以降、すぐれた洋画家たちを輩出してきた久留米の歴史と、同じく多くの洋画家たちを生んだ九州全域に目を向け、久留米ゆかりの作家を核とした九州洋画の体系的コレクションを形成していきます。

2)魅力ある展覧会や教育普及活動の展開

美術作品・資料の収集、保存、展示、調査研究といった、美術館本来の役割をしっかり果たしていくとともに、他の美術館と連携した巡回展など、これまでにないアプローチで魅力ある展覧会を展開していきます。また、市民への教育普及活動の充実や学校教育との連携を積極的に進めていきます。

3)石橋文化センターをひとつのミュージアムと捉えた活動

恵まれた立地環境を活かし、石橋文化センター全体をひとつのミュージアムと捉え、美術館事業と園内イベント、さらには、他団体などと連携した事業を展開していきます。

4)市民と共に創り育てる仕組みづくり

市民の美術館への関心を高める取組を進めるとともに、ボランティアや寄付制度など、さまざまな場面で、市民の協力や支援を得ながら活動することで、市民に「自分たちの美術館」として親しまれる美術館を目指します。

坂本繁二郎旧アトリエ

坂本繁二郎旧アトリエ

もとは福岡県八女市にあり、1980年に石橋文化センター園内に移築復元されたものです。馬や静物シリーズなど坂本繁二郎の代表作のほとんどは、このアトリエで生まれました。園内のイベントにあわせ、期間限定で公開しています。

ページの先頭へ