女性ガンマン、カラミティ・ジェーンの子供時代を描いた長編アニメ映画です。西部開拓史の時代、12歳のマーサは家族とともに西へと旅をしていましたが、父親が負傷し、マーサ自身が家族を守る立場になります。困難に立ち向かいながら自立していく主人公の姿を、『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』(2015)で東京アニメワードフェスティバルでグランプリをとったレミ・シャイエ監督が詩情豊かに描き出します。
見た人の印象に残るのが、まるでアート作品のようだという色彩の豊かさ。色彩監督のパトリス・スオウは「ナビ派」やフォーヴィスムの色調を参考にし、また、シャイエ監督もナビ派や印象派の画家たちのように光の揺れや照明効果を出し、心に残る色彩を出そうとしたのだといいます。本作はアヌシー国際アニメーション映画祭にてワールド・プレミア上映され、クリスタル賞(グランプリ)を受賞しました。
「カラミティ」(2020年、フランス・デンマーク、82分)
監督:レミ・シャイエ
原題:Calamity, une enfance de Martha Jane Cannary
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日時:2025年1月4日(土)13:00– / 15:30-(開場各30分前)
会場:石橋正二郎記念館2階 多目的ルーム2
定員:各50 名
全席自由/聴講無料(要展覧会チケット・半券可)/先着順